【歯科医院向け】令和5年4月から原則義務化! オンライン資格確認システムってどうすればいいの?

【歯科医院向け】令和5年4月から原則義務化! オンライン資格確認システムってどうすればいいの?

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令和5年4月から本格導入が予定されている、オンライン資格確認システム。

急に「オンライン資格確認システムを導入してください。」と言われても、「どうしていいかわからない。」「そもそも何ができるようになるかわからない。」などの声をよく耳にします。

医療機関向けポータルサイトは用意されていますが、自分で読み込むのも億劫になります。

そこで、実際にどんなもので、どのようにしていく必要があるのか、解説していきます。

オンライン資格確認システムって?

令和5年4月から導入が原則として義務化される、オンライン上で患者さまの保険者資格の確認が行えるシステムです。

導入を行うと、資格確認に加えて、薬剤情報の閲覧、特定健診情報の閲覧、限度額適用認定証の取得も行えます。患者さまに直接確認する必要がないため、業務効率化を図ることが出来ます。

※現在レセコンを導入せず、紙レセプトでの請求が認められている医療機関は、オンライン資格確認システム導入の義務化の例外として扱われています。

導入後のメリット

このオンライン資格確認システムを導入することのメリットは多くあります。

①保険証が有効かどうかがすぐにわかる
オンライン資格確認システム用の端末がレセコンとは別途で必要とはなりますが、オンライン上で保険証情報を入力することで、保険証が有効かわかることに加え、来院前にも一括で保険証が有効なのかを確認できます。

またマイナンバーカードでも保険証の確認が行えます。

②業務効率化
レセコンでの返戻作業が削減されます。

③情報の閲覧
診療情報(R4年9月11日から)や3年間分の薬剤情報・2年間分の特定健診情報を閲覧することが出来ます。限度額適用認定証の連携が保健所を通さずに、限度額適用認定証・限度額適用・標準負担額減額認定証・特定疾患療養受療証の3種類が取得できるようになります。

導入後のイメージ

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導入時におけるデメリット

上記で導入後に多くのメリットがあることがわかるのですが、実際には導入前に医院の負担になるようなことが多いのが現状です。

①場所とお金が必須
顔認証付きカードリーダーを誰もが使える位置に設置する必要があります。またそれを購入する必要があるため、導入費や運用費がかかります。
※導入における補助金制度もあります。

②元々ある機材の変更や更新が必要かも、、、
インターネットの回線がIPv6未対応の医院であれば、それに対応するインターネット回線への変更が必要です。また、オンライン資格確認システムと連携する際に機種によってはレセコンの更新が必要となります。

③受付の負担が増える
この制度はまだまだユーザーの認知度が低いため、患者さまへの利用方法の説明などが必要になります。受付にて、患者さまへのサポート業務が増加します。

そのほかにも、セキュリティ対策が必要になったりと、導入時に行うべき作業が多く、ただでさえ忙しい受付業務をさらに逼迫することになりかねないのです。

参考URL : https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html

しかし、令和5年4月から導入が原則義務化はもうすでに決まっています。

医院の負担がより少なくなるように、導入時の流れや注意事項をまとめました。

オンライン資格確認システム運用までの流れ

STEP.1 顔認証付きカードリーダーの申込み
医療機関等向けポータルサイト」にてアカウント登録が必要です。登録後、顔認証付きカードリーダーの申し込みを行ってください。

STEP.2 システムベンダーへの発注
システムベンダーへ見積依頼を行います。
見積もり項目例:a.各種機器の導入・設定、 b.既存システムの改修・動作確認、 c.回線・ネットワークの検討

STEP.3 導入準備
ポータルサイトでオンライン資格確認システムの利用申請を行います。
その後、機器受け取り/設定や運用テストを行い、運用開始日をポータルサイトに登録します。

STEP.4 運用準備
運用フローなどが変更するため、受付業務等の変更点の確認を行いましょう。患者向け提示(個人情報保護の利 用目的の例示等)の準備も忘れずに。

STEP.5 運用開始

STEP.6 補助金の申請
運用開始後、補助金の申請が出来ます。ポータルサイトで補助金の申請も忘れずに行いましょう。

オンライン資格確認システム導入時の医院導入機材

①顔認証付きカードリーダー
②資格確認用端末                   
③オンライン資格確認システム対応回線
④院内LAN
⑤オンライン資格確認システム連携ソフト

導入時に注意すること

①インターネット回線を変更する際には、今まで利用してきた端末が利用できないことがあります。各端末ごとに利用ができるのか確認してから変更してください。(cat端末の再設定が必要になることも)

②顔認証付きカードリーダーを申し込む際には、お使いのレセコンなどと連携ができるかなど確認してから申し込みましょう。キャンセル等はできません。

③資格確認用端末にWindows10proのPCが利用できる記載はありますが、不具合が起きる可能性があります。
Windows11は動作保証がされていないため更新等は慎重に行ってください。
資格確認用端末のアップデート内容によっては運用できなくなるかもしれないため、確認を行ってから行ってください。
※オンライン資格確認システムの接続方法によっては回線工事等が必要になりますので、ご確認ください。

歯科医院でのDX化

今回は、令和5年4月から原則義務化されるオンライン資格確認システムについてまとめてみました。昨今、多くの業界でDX化が進んでいます。歯科業界も例外ではありません。DX化は準備や移行に時間がかかるものの、導入してしまえば、確実に便利になっていくものです。

歯科医院にとっても、来院される患者さまにとっても大きく前進する一歩がオンライン資格確認システムかもしれません。

現在、スマートチェックアウト社では決済をよりスムーズに快適に行っていただくことに加え、歯科医院の自費診療を伸ばすシステムとして「Pay Light Plus」というマルチペイメントシステムを提供しています。治療の提案と支払い、そして患者さまへのリマインドメッセージ機能を追加しました。今後は来院予約や受付、顧客管理システムへとアップデート予定です。

参考情報

オンライン資格確認システムの顔認証付きカードリーダー一覧

2022年12月現在

オンライン資格確認システム導入時のインターネット回線について

オンライン資格確認システムの導入において、利用できるインターネット回線は2つあります。1つ目は、「P-VPN接続」です。主にNTT東日本・西日本が展開しているフレッツ網を利用する接続方法で、厚生労働省はこの方法での接続を推奨しています。この方法での接続を行う際には、NTTのお問い合わせ窓口へお問い合わせください。現在利用しているネット回線がフレッツ網以外の回線を利用している場合は、キャット端末などのインターネットに接続している端末は再設定等が必要になることがありますのでご確認ください。

2つ目は「IPsec+IKE接続」です。調べものなどに利用しているネットワーク回線を用いた接続方法になります。この方法は、ネット回線依存のため、ルーター等の状況によっては、オンライン資格確認システムへの接続が不安定になりやすいです。院内のネットワーク状況を契約しているプロバイダー様に確認してからIPsec+IKEサービス提供業者に問い合わせを行い運用に進むことをお勧めします。
「IP-VPN接続」「IPsec+IKE接続」を提供している回線を紹介します。

※地域限定回線は除いています。

VPN方式のネット回線の紹介

2022年12月現在

IKE方式のネット回線の紹介

2022年12月現在

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